「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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「王都に行きたくない」
ジュウド様は私の膝の上に頭を乗せ、寝転がった状態で子供のように駄々をこねていた。そんなジュウド様の頭を優しくなでてながらジェシカは微笑んだ。ジュウド様の美しい金髪はサラサラで、お日様のような優しい匂いがした。
「陛下からの呼び出しでは断ることは出来ませんよね?頑張って行って来て下さい」
「しかしジェシカの言うこの洞窟の秘密も分からないままで、聖教会や魔聖教会の人間もこの洞窟を探している。こんな状況でジェシカと離れるのは不安で仕方がない」
「私も不安ではありますが……この洞窟に本当に秘密なんてあるのでしょうか?」
「教会の連中が必死に探しているんだ。きっと何かあるはずだ」
「……もう一度探してみますか」
こうして洞窟の秘密を探すのは何回目だろうか?そんなに大きくない洞窟内を私たちはくまなく探っていく。
すると。
ん?
これは?
今まで気づかなかったけど……。
今日は風が強いせいだろうか?