「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい

 二人と秘密を共有し、巻き込んでしまうことをジュウド様は申し訳なさそうにしていたが、レン様は今と同じように苦笑しながら私たちを応援してくれた。

 私の魔王の斑紋についてや、聖女についても理解してくれた時は本当に安堵した。

 ついでにジェシカがジェシーであることも話すと、ジュウド様も驚いていた。

 それを聞いたレン様が、出会った事の無かった魔王と、ジェシーちゃんと、ジェシカ様と同じ人物に三回も恋をするとかすっげーすねと言っていた。

 私はその言葉に驚いてジュウド様を見ると、顔を真っ赤にさせたジュウド様が視線を逸らした。

 それは本当のことらしく、私までつられて真っ赤になってしまったのだった。


 昨日も四人で集まり今後について相談した。

 その結果、ジュウド様は部下二人を連れて王都に向かうことになり、私の元にルノア様とレン様が残って護衛をしてくれることになった。

 正直、私に護衛は必要ないので、命を狙われているジュウド様について行ってほしいのだが、ジュウド様が心配だからこれだけはと譲らなかった。

「ジュウド様、大丈夫ですかね?」

「団長の心配をするのはジェシカ様くらいだと思うっすよ。あの人あれで、この国の騎士団長で勇者っすから」

「それは分かっているのですが心配で」

「団長は愛されているっすね」

 レンの言葉にジェシカが真っ赤になっていると、そこにジュウド様がやって来た。

「何の話をしている?」

 ジュウド様はそう言って、レン様を睨みつけた。

「団長!ち、違うっすよ。団長の話をしていただけっすから」

「ジェシカ、そうなのか?」

 ジュウド様にそう聞かれた私は頷いた。

「それにしても、過保護過ぎっすよ」

「過保護で何が悪い」



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