「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい

 自分の中に新たな希望を見出す。すると、また体がふわりと軽くなった。同時に髪の一部が白く変化した。

 まただ、体が軽くなると髪の一部が変化する。その変化が何なのかはわからないが、そのせいで私が死ぬことはない。だから気にすることは無いと思ったが、ふとリト見て驚愕してしまう。リトも耳の先が白くなっていた。

「リト、あなたどうしたの?耳の先が白くなってる!」

 まるで私の体に反応するように変化するリトに、不安が押し寄せる。私が魔王だからリトの生命力を吸ってしまっているとかないよね?不安になり、リトを抱き上げ全身を確認するが、耳と尻尾のほかに変わった様子は無い。特に元気がなくなった感じもしない。むしろ元気いっぱいといった様子で口角を上げてこちらを見つめている。

「リト……調子が悪くなったらすぐに言ってね」

「わん!わん!」

 元気に答えるリトにホッと胸をなでおろす。

 それからあっという間に時は過ぎていった。



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