「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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月日は流れ、ジェシカが森で暮らし始めて5年が経ち、私は15歳になっていた。今でも誕生日は分らない為、年明けを誕生日としている。
「おっ、ジェシーちゃん。今日は薬の納品日かい?」
「はい」
フードを被った10歳ぐらいの少女が笑顔でそう答えた。少女は薬瓶の入ったカゴを持ち、嬉しそうにスキップしながら鼻歌を歌っている。そのかわいらしい姿に、町の人々は頬を緩めた。
「こんにちは!お薬を持ってきました」
ジェシーは看板に薬屋と書かれた店の扉を開いた。するとカウンターの奥から薬屋のおばちゃんが、笑顔を向けてくれた。
「おや、ジェシーちゃんかい。ご苦労様。お姉さんは元気かい?」
「はい!これお姉ちゃんからです」
そう言ってジェシーは、カウンターに薬瓶の入ったカゴを置いた。
「今日は何の薬だい?」
「えっと、痛み止めと、熱冷まし、傷薬。あっ、あと今日はこれ!ポーション」
「おや、ポーションがあるのかい?すごいね」
「うん。たまたまポーションに必要な薬草を見つけたんだ」
「そうかい。じゃあ薬代は金貨1枚と銅貨8枚だ」
薬屋のおばちゃんと話をしていると、ジェシーの足元にじゃれつく動物がいた。