「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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私は瓦礫の下敷きになっていた女性を治癒魔法で助けると、魔力枯渇を起こしてしまった。初めて使う治癒魔法だったため、魔力を使いすぎてしまったようだ。魔力枯渇を起こすのは初めてのことで対応できずにいると、騎士団長様が抱き上げて薬屋まで連れて来てくれた。薬屋まで行く間、騎士団長様は青い顔をしながら、私に声をかけ続けてくれた。頑張れ、もう少しだ、ジェシー、ジェシーと何度も私の名前を呼んでくれた。
騎士団長様の低めの声が心地よくて、その腕のたくましさに安心して、瞳を閉じながら幸せを感じた。
このまま眠ってしまいたい。
そう思っていると、唇に冷たい瓶が押し当てられた。魔力ポーションだろう。唇をゆっくりと開き魔力ポーションを飲み込むと、すぐに効果は現れた。
体が軽くなっていく。
自分が作った魔力ポーションだが、すごいと思いながら嚥下を続けた。ポーションを飲みきりふっーと息を吐きだすと、ゆっくりと閉じていた瞳を開く。すると目の前に心配した様子の騎士団長様がいた。