「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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今日も焚き火が爆ぜるのを見つめながらジェシーに思いを馳せていた。
「ジェシー……」
そう呟くと、ルノアがパコンと俺の頭を叩いてきた。
「団長しっかりして下さい。ジェシー嬢は10歳だそうですよ。絶対に手を出さないでください。せめてジェシー嬢の姉君にして下さい」
「会ったこともない人間を好きになれるわけが無いだろう」
「あなたが言いますか?あなたは最近まで会ったこともない魔王に恋をしていたでしょう」
「以前はそうだったかもしれない。しかし俺は分かったんだ。ジェシーを想う気持ちこそ恋だと。俺はそう思っている」
俺がはっきりとそう言うと、ルノアが大きく息を吐き、レンがあわあわとし出した。
「団長、目を覚まして下さいっす。相手は子供っすよ。犯罪っす!」
レンが必至な様子で、俺の肩を揺すった。
分かっている。
分かっているんだ。
それでもこの想いをどうすることも出来ない。
俺は髪を掻きむしりながら大きく溜息をついた。それを見ていた二人も大きく溜息をついた。