「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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騎士団長様が町に来なくなって2カ月が過ぎた。
私と同じ空色の瞳を持ったあの人は何をしているのだろう。
寂しいと言うほどではないが、あの人は私に関わろうとしてくれた人だ。こんな私を心配し、守ろうとしてくれた。それが嬉しくて、くすぐったくて、泣きそうになった。そんな感情を与えてくれた人。
「また会いたいな」
独り言ちると、近くにいたリトがグルルと喉を鳴らした。まるで嫉妬でもしているかのようで笑ってしまう。
「ふふふっ……リトったらどうしたの?大きくなっても甘えん坊ね」
リトのモフモフとした体を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を細めた。
「それにしてもリトは大きくなったわよね?」
リトを拾ってから7年が過ぎ、リトは大きく成長した。
そう、それはもう大きく……大人の姿の私の背丈より遥かに大きくなったリト。
「この大きさって……リトは犬……なのよね?大型犬?魔獣では無いわよね?」
魔獣は見境無く人を襲う。
でもリトはそんな事はしない。
「やっぱりリトは大型犬よね」
私のそんな問いかけに、首を傾げるリトは、物凄く可愛い。首元から耳にかけてモフモフをしていると、嬉しそうに口角を上げるので、私はモフモフに専念した。
「リト、そろそろ町に出かけようか」
「わう!」
リトが答えたので、私は自分とリトに変身魔法をかけた。すると、体が見る見るうちに小さく変化していく。
「よし!これで大丈夫」
くるりと回って自分の姿を確認すると、リトもジェシカを真似してくるりと回った。