「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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岩の洞窟を発見する前、俺は今日もジェシーに会えないことを嘆きながら魔王を捜索していた。
確かジェシーの家は森の中にあると言っていたが、森をこうして歩いていたら君に会えるだろうか?
大きな溜息をつきながら俺は、森の奥まで入って行った。そして見つけたのは岩の洞窟だった。
こんな所に洞窟があっただろうか?
前にこの辺を捜索した時には気づかなかったが、見落としていたのか?
俺は警戒しながら洞窟の中に入って行った。洞窟の中は意外に深く、奥へと続いていた。ようやく暗闇に目が慣れてきた頃、ぼんやりとした光が見えてきた。
外につながっているのだろうか?
そう思いながら、音を立てないようにしながら、光の方へと進んで行く。するとそこには幻想的な景色が広がっていた。美しいなんて言葉では表現しきれないほどの美しさ。この世のものとは思えない情景。自分は死んで神の元へ、神の住む世界に迷い込んでしまったのではないかと思うほどの景色だった。そんな世界とは切り離されたような美しい場所に、一人の少女が立っていた。
長く美しい銀の髪、空色の瞳。
思わずジェシーと叫びそうになったが、別人だとすぐに分かった。ジェシーに似ているが、背丈や顔の輪郭などは、大人の女性に変わる前の少女のもので、あどけない子供の丸みが残っているが、手足は長く、出ているところは出ている。そして腰はキュッと引き締まっていた。