「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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ジェシカが騎士たちに囲まれて談笑していると、それを面白くないといった様子で見つめる人物が一人……。
「団長、眉間のしわが凄いっすよ。そんな顔していたらジェシカちゃんに嫌われるっすよ」
「まったく大人げない人ですね。せっかくジェシカ嬢が来てくださっているのですから、愛想良くしてください。先ほどからジェシカ嬢がこちらを見ていますよ」
ルノアの言葉に視線をジェシカに向けると、ちらちらとこちらを見てくるジェシカの姿があった。
まるで助けを求めるような姿に、俺はジェシカに向かって手招きした。するとそれを見たジェシカの顔がパッと笑顔に変わる。そしてトコトコと俺の所へとやって来た。その姿に、俺の胸は射抜かれた。
「可愛すぎだろう……」
思わず声に出してしまったが、周りで見ていた騎士たちも同じだったようで悶絶している。
分かるぞ、分かるぞその気持ち。
俺は心の中で、騎士たちに同意した。
「ジェシカどうした?大丈夫か?」
「はい……大丈夫です。ですが、男性とお話をするのはなれていなくて」
「そうか。俺は大丈夫か?」
「その……ジュウド様は大丈夫です。一緒にいると安心します」
ジェシカにそう言われ、思わず右手で自分の顔を覆った。
可愛すぎる。
本当に可愛い。
こんなにも可愛い生き物がこの世にいたとは……。
悶絶する俺を見て、ルノアとレンが苦笑しているのが見えたが何も言えなかった。