幼なじみ注意報


「……わたし、ただの一般生徒だから知らないし」



「そーだけど、“もしかして”って思ってる人多いみたいよ?大丈夫?」


「……大丈夫じゃない」



「まぁ幸い、噂するだけで勉強に気を取られてるから直接聞いてくる人はいないけど。
ホーント、わたしのアドバイス通り特進コースにしててよかったね」




「う”、色々とお世話になっております玲奈様」




「『こうべを垂れてつくばえー』ってね。ウソウソ!今度ケーキ奢ってくれたら良し!」




「……2個でいい?」



「テイクアウト分も含めて3個で」







完璧な笑顔で、指を3本立てる玲奈に苦笑する。
ちゃっかりしてる……。







「そんなに食べて大丈夫?」



「チートデーってことで。
それにちょうど今お兄ちゃん減量中だからさ、目の前で美味しそうに食べてやろうかと思ってね〜」



「え、それめっちゃ可哀想……」



「普段スカしてるあの顔が屈辱的に歪むのがスッキリするんだよね〜」



「鬼だ……」



「いやだって──」



「ガチで司(つかさ)くんのキスシーンメロかったぁ〜!!!」







突然、この教室には珍しく大きめの声が聞こえて、玲奈がガチガチに固まった。
……おお、見事な氷像。




内心パチパチと喝采の拍手をしつつ、音量を落として声をかける。















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