幼なじみ注意報
***




「あー学校おわっったぁぁぁあ」





独りごちながら、机に倒れ込む。


疲れた……今日1日がいつもの倍の体感だった気がする。







「疲れてるねー茉白さん」




「んーまぁ朝から災難続きだし、なんかずっと注目浴びて正直気疲れしてる」





前の席から、くるりと振り向いた玲奈が同情するように眉を寄せる。








「あー…1時間目からこの学校で有名人の茉白と世良くん2人が遅刻して派手に登場したのにはさすがに、ねぇ?」



「有名人って言うけど、この学校には本物の有名人だらけじゃん……」





そう、この学校には普通科以外に世間でも有名な芸能科がある。今話題の高校生アイドルから子役時代から人気のあった俳優、歌手などといった選り取りみどりの私立高校だ。







「あそこは別世界。接触禁止の別校舎で天と地の距離なんだから、身近な有名人の方が話題になるもんでしょ」





ほら、と顎で示されて周囲をを見渡す。




帰り支度をしながら、ちらちらとわたしを見ていたらしいクラスメイトと目が合った。


すぐに逸らされるけど、1時間目以降から感じていた集中的な視線を意識してしまえば、居心地が悪い。




ちなみにもう1人の有名人は席に着くと同時に全ての授業で夢の世界に消えたので状況に気付いてない。ほんと自由。










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