幼なじみ注意報


本人に喋らせないため。



変に踏み込ませないため。





そして何より――これ以上、誰にも触れさせないため。







そう考えた瞬間、




ぞわっとした。




……ほんと、性格悪い。




でも。それでいて、



茉白の方は完全に動揺していた。





否定はするけど、どこか歯切れが悪くて。



かといって、完全に突き放すわけでもなくて。




それで思った。




ちらり、と



赤い髪の彼が消えていった廊下の先と、キャパオーバーで机に突っ伏したままの親友を交互に見る。






「(この二人の反応的に、お互いが“ファーストキスの相手”なんじゃないの?)」


って。





なんとなくそう思った、というより、確信に近い。










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