幼なじみ注意報
それに。
私の席、実は教室の扉がよく見える“特等席”なんだよね。
だから――
言いたいことだけ言って、全部丸投げして、さっさと教室を出ていった赤い髪の彼。
その彼が、ほんの一瞬だけ口元を
───「してやったり」って緩めたのも。
……しっかり、見えてた。
「……なーんかややこしそーな“幼なじみ”」
小さく呟いて、私はため息をついた。
……まあ。
「(少なくとも“向こう”は逃がすつもりはなさそうだけど──……)」
私はもう一度、誰もいない教室の扉を見た。
――さて。
これ、どう転ぶだろうか。
少なくとも、
このままなにごともなく終わる気は、しないけどね?