遠い君と今日、キスをした
「うっわ、やったわ」

となりで、勇先輩といつのまにか帰ってきたなな先輩が苦笑いしている。

「がんばれ」

ふたりが、そう囁いた。

律羽は、そのままわたしの手をとる。
グイッと律羽に引き寄せられる
視界が高くなり、抱きかかえられていることにきづいた。
そのまま、たぶん、特別席なのだろう、選手の奥さんや子供がいる席に連れてきた。

「ここいて」

「えっ、まってわたし座っちゃだめじゃ」

「大丈夫、気にするような人たちじゃないし」

それもそれで、いいのか?
などと思いながら、恐る恐る席につくと
何人かが喋りかけてくれて、迷惑がられてないことにひとまず安心する。

頭の整理がつかないまま、3クォーターがはじまった。

律羽は、途中から出場していたが
言葉もでないくらい、
上手いなんて言葉で表せるようなものでもないくらい、
すごいプレーの連発だった。

そして、4クォーターそのままの調子を保ったまま相手をどんどん引き離し、大差で勝利をおさめた。
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