初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「いらっしゃい。お待ちしてました」

母が温かく柊真を迎え入れてくれた。柊真は母の温かいお出迎えに安堵したようだ。

「初めまして、西園寺 柊真と申します。本日はお時間を作っていただき、誠にありがとうございます」

玄関先ではあるが、柊真は母に頭を下げた。
すると母も慌てて挨拶をした。

「初めまして、美優の母です。こちらこそ本日はお会いできて光栄です。どうぞ上がってください」

母がそう言うと、柊真は「失礼します」と一言伝えてから、玄関で靴を脱ぎ、敷居を跨いだ。

「こちらよかったら使ってください」

母が柊真にスリッパを差し出し、柊真は「ありがとうございます」と言って、母が差し出したスリッパを履いた。
ついでに私の分のスリッパも母が出してくれたので、私も後に続いてスリッパを履いた。

「お部屋までご案内しますね」

玄関から進み、奥の部屋まで連れて行かれた。
この部屋はお客様を案内する用の和室で。滅多に家族で使われることはない。

「どうぞ、お入りください」

襖を開け、部屋の中へと誘導してくれた。柊真は「失礼します」と言ってから、部屋の中へと入った。
すると父が座椅子に座って、私達がやって来るのを待ち構えていた。

「お待ちしておりました。今日は遠くまでお越しくださり、ありがとうございます」

父が座椅子から立ち上がり、柊真の元へと駆け寄った。
柊真は父が駆け寄ってきたことに驚き、顔が強張っていた。

「こちらこそ本日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。初めまして、美優さんとお付き合いさせていただいております、西園寺 柊真と申します」

父に頭を下げて、挨拶をした。
父は柊真に頭を上げるよう言った。柊真はすぐに頭を上げた。

「どうぞお座りください。長距離の運転でお疲れでしょうから、ゆっくりしていってください」

父にも優しく迎え入れてもらえたことで、柊真は安堵し、父に言われた通りに腰を下ろした。
私達が腰を下ろしたタイミングで、母が遅れて部屋の中へと入ってきた。

「お口に合うか分からないですが、よかったらどうぞ…」

母がお茶菓子を柊真に差し出した。柊真は母が差し出した茶菓子に手を伸ばし、口つけた。

「美味しいです。ありがとうございます…」

柊真がそう言うと、母は嬉しそうに笑顔を向けた。
どうやら柊真の口に合ったことが、母は安心したみたいだ。
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