初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「将来を誓い合った二人が、運命の再会を果たして恋人になるなんて、まるで少女漫画みたいなお話ですね」

「自分でも信じられないよ。これから彼と少しずつ将来に向かって、歩んでいけたらいいなって思ってる」

「そうなるといいですね。応援してます」

「ありがとう。峯さんと峯さんの彼氏さんのような、素敵な関係性になれるように頑張るよ」

峯さんには同棲している彼氏さんがいる。同棲し始めてもうすぐ一年が経つ。そろそろ結婚しそうな雰囲気だ。

「そう言ってもらえて嬉しいです。こちらこそありがとうございます」

すっかり峯さんと話が盛り上がってしまい、高橋くんの存在を忘れていた。

「鈴木が幸せそうならよかったよ。飲み会、楽しみにしてる。じゃあな」

高橋くんがその場から踵を返した。あまりにも颯爽としていたので、まるでこの場に居たくないかのように感じた。

「高橋くん、何か様子が変だったね…」

私がぼそりと呟くと、峯さんが居た堪れなそうな表情を浮かべた。

「人には色々な事情がございますから。お気になさらない方が鈴木さんのためですよ」

峯さんの言葉には深い含蓄があったが、私は言葉の意味を理解することはできなかった。

「そんなことより、鈴木さんの彼氏がどんな方なのか、とても楽しみです」

話を逸らされたことが引っ掛かったが、敢えて気にしないことにし、峯さんが楽しみにしていることを今は心から喜ぶことにした。

「ありがとう。楽しみにしてて」

胸の奥につかえた何かに気づかないまま、二人に柊真を紹介できる場をセッティングできたことに安堵した。
早速、柊真にすぐに連絡し、二人で話し合い、曜日と時間とお店を決めた。
すぐに峯さんと高橋くんにLINEで送り、二人から了承を得た返信をもらえた。
今度は柊真に二人から了承を得たことを返信し、柊真の幼なじみの秘書さんからも了承を得たみたいなので、すぐに日程が決まった。
これでようやく双方の大事な人に紹介することができる。胸を弾ませながら紹介する日を楽しみに待つことにした。
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