初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています


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全員の都合が合ったのが金曜日の夜だった。
仕事終わりで、且つ次の日が休みなので、飲み会には持ってこいの日であった。
峯さんは相変わらず、楽しそうにしていて。高橋くんは怪訝な顔をしている。
自分から誘った飲みは断っておいて、勝手に自分の恋人を連れてくる飲み会に誘われたら不快感を示すのは納得できる。

しかし、私には高橋くんと二人っきりで飲みに行くことはできなかった。
もう私には恋人がいる。恋人がいながら他の異性と二人っきりで飲みに行くなんて、私の倫理に反する。
高橋くんが納得できていなくてもいい。これが私にとっての最善策で。同時に自分達にとって大事な人達に紹介できる機会でもあった。

今日、初めて柊真とお付き合いしていることを打ち明ける。
緊張しているが、コソコソと隠れて付き合っていた時よりも心に抱える負担が軽くなった。
誰かに自分達の関係性を知っておいてもらえることが、こんなにも心の負担が軽くなるなんて思わなかった。
今夜を楽しみにしながら仕事を頑張って定時で終え、急いで峯さんと共に会社を出た。

「今日一日中、ずっとドキドキしてました…。今から鈴木さんの彼氏さんに会うのかと思うと更に緊張感が増してます」

峯さんはずっと今日を楽しみに待っていてくれた。そんな峯さんの姿を傍で見る度に、私は心を救われていた。
初めて誰かに大切な人を紹介するので緊張している。
それにずっと高橋くんの様子が気になっていた。
峯さんみたいに喜んでくれたらよかったのに。どうしてあんなに不機嫌そうにしているのだろうか。
不安な気持ちを抱えたまま、高橋くんとはエントランスで待ち合わせしているので、恐る恐るエントランスへと向かう。
するとエントランスで先に高橋くんが待っていた。高橋くんの元へ峯さんと駆け寄った。
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