初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「私も柊真に早く会いたかった。柊真から直接、噂の真相を聞くまで、噂は信じないって決めてたから」

疑うよりも、信じることでしか自分を保てなかった。
それにあくまで噂は噂でしかない。本人から直接言葉を聞くまでは何も信じることができなかった。
それでも全く疑わなかったというわけではない。心が折れそうにもなった。
その度に柊真が今まで与えてくれた愛を思い出し、柊真を信じることができた。

「嬉しい。俺を信じてくれて…。ありがとう、美優」

彼がおでこに優しくキスをしてくれた。

「美優、今夜は美優を抱きしめながら眠ってもいいか?」

一緒に過ごす夜は抱かれることが多かったが、まさか抱かれるのではなく抱きしめられる夜があるとは…。
でも今夜だけは抱かれるより、抱きしめられる方が良かった。身体より心が満たされたかった。

「いいよ。寧ろ抱きしめてほしい…」

相手がまだ納得していないので、完全に不安が取り除けたわけではない。
だからこそ今夜は、彼の温もりを感じながら眠りにつきたい。

「分かった。今夜は抱きしめて寝るね」

彼の温かい言葉と抱きしめる腕の温もりに、私の心は落ち着きを取り戻した。

「でもその前にお腹が空いたから、ご飯にしよっか」

どうやら私が料理をしていたことに気づいてくれていたみたいだ。
彼がちゃんと私のことを見ていてくれたことが伝わり、彼の愛情を再認識した。

「まだ料理の途中なの。だから一緒に作らない?」

この前、一緒に料理をしたみたいに、今回も一緒に夕飯を作りたい。

「いいよ。また一緒に料理をすることができて嬉しい」

柊真も上機嫌だ。一緒に料理をするのが楽しみなのであろう。

「それじゃ玉ねぎと鶏肉をフライパンで焼いてもらってもいい?」

柊真が帰宅する前に材料を切っておいたので、あとは焼いて、調味料で味を整えるだけだ。

「いいよ。任せて」

柊真に今夜のメインデッシュのお肉を調理してもらっている間に、私はお味噌汁と副菜の準備を始めた。
副菜は事前に作り置きをしているので、冷蔵庫からタッパーを取り出すだけだ。
お味噌汁は今から作らないといけないので、お味噌汁用の小さめな鍋に水を入れ、火をつけて水が湯立つまで待つ。

その間に出汁やお味噌、具材などを用意する。具材は切っておいたので、鍋の中に入れた。
水が沸くのと一緒に具材を煮立たせ、いい感じに具材に火が通ったら、顆粒出汁を入れ、お味噌をお玉で適量掬い入れ、鍋の中でお味噌を溶かす。
これでお味噌汁も完成したので、火を止め、柊真の方へ駆け寄ると、柊真の方も調理を終えたみたいだ。

「お皿に装いますか。お皿を取るね」

食器棚からお皿を取り、平等になるようにお皿の上に料理を装った。
お米は料理を始める前に先に炊いておいたので、先程炊き上がったばかりだ。
炊き立てのお米をお茶碗に装った。次々と料理をお皿の上に装い、二人で一緒にダイニングテーブルの上に運んだ。
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