初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
でも時折、不安になる。柊真が大丈夫だよと言ってくれているが、本当は私より相応しい女性との結婚を柊真のご両親は望んでいるのではないかと。

現にお見合い相手が会社まで乗り込んできた。彼女の存在が私の心を更に不安にさせる。
柊真の言葉を信じたいのに、どうしてこんなにも不安に苛まれてしまうのだろうか。
直接相手を知ってしまったからであろう。あの人に勝てる自信が持てない。

あの人に勝てる自信を持つためには、相手にしないこと。堂々と柊真の隣に居ればいい。
頭では分かっていても、心が追いつかない。実際にご両親にお会いするまで、私の不安が消えることはないのであろう。

素直に柊真の言葉を信じたいのに、信じられない自分が憎い。
煩悶とした気持ちのまま、明日も仕事で朝早いので、眠りに就いた。

なかなか眠りに就けなかったが、目を瞑り、仰向けで寝転がっていたら、朝までぐっすり眠れた。
目を覚まし、出社するために支度を始めた。なかなか眠りに就けなかったからか、頭が重い。
会社に行きたくない。休みたい。でもこんなことぐらいで会社を休めない。
それでも自分に喝を入れ、なんとか重い腰を起こし、支度を終え、出社した。
すると峯さんの方が先に出社していた。峯さんに近寄り、おはようと挨拶をした。

「鈴木さん、おはようございます。昨日はあの後、大丈夫でしたか?」

開口一番、私のことを心配してくれた。峯さんの優しさが私の心の元気の源だ。

「心配してくれてありがとう。大丈夫だよ。峯さんのおかげでね」

「それなら良かったです。何かあったらすぐに言ってくださいね」

峯さんは私の顔色を見て、あまり顔色が良くないのを知り、心配してくれたのであろう。
でもこれ以上、峯さんに心配をかけたくないので、大丈夫と伝えたが、本当は大丈夫ではない。
本当は今すぐにでも自宅へ帰りたい。眠りが浅かったせいか、体調が優れない。
でも帰るわけにはいかない。今自宅へ帰宅したら、あの人に負けたような気がして。意地でも帰りたくなかった。

「鈴木さん、本当に大丈夫ですか?」

峯さんが心配そうな表情で、私のことを見つめている。
大丈夫だよと言おうとして、私はその場に倒れ込んだ。

「鈴木さん、大丈夫ですか?鈴木さん、鈴木さん…!」

峯さんが私を呼びかける声がうっすらと聞こえたが、私は反応すらできなかった。
そのまま意識を失い、私の記憶はここで途切れた。
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