雪の音色に包まれて
【第1話:大嫌いで待ち遠しい冬】

僕、加賀美 氷月は冬が大嫌いだ。
長い夜、冷たい風、枯れた木々が虚しさを募らせるから。
けれど、僕は冬が待ち遠しかった。冬だけは孤独でなくなるから。
冬にだけ逢える「近所のお姉さん」が、僕の心を救ってくれたから。
僕は8歳のときに雪音さんと出逢った。
雪音さんの白い肌、木枯らしになびく銀髪、儚げな笑顔に僕の心は惹かれた。
幼い僕には、雪音さんが”雪の妖精”に見えた。
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【第1話:大嫌いで待ち遠しい冬】
