欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
聖司は隣の梨花子に気づいた。
「あっ、笹本さん」
「久しぶりだね、お神輿を毎年担いでたのは知ってたけど、同窓会からだから3年ぶりかな」
「そうだね、同窓会で会ったけどほとんど話してなかったから」
聖司と梨花子が話しているのを聞いて幸成が梨花子に聞いた。
「なあ、同窓会ってそんな頻繁にするものか?」
「成人式の時に5年後にまた集まろうって話が出て、25歳のときにしたのよ」
「そうだぞ、幸成は連絡取れなかったから知らないだろうけどさ」
「ふーん……」
「ほら、帰るぞ、幸成」
「わかったよ、じゃあな、笹本」
「うん」
そうしてお互いの地区に戻った。
次の日もお神輿は地区を回り、今年の秋祭りは無事に終わった。
弟の怜士は夜行バスで帰っていった。
次の日の朝、梨花子はスマホを見ると幸成から着信が入っていた。
ん?何だったんだろう…
疲れてすぐに寝てしまいスマホの音に気づかなかった。
折り返し電話をしたが今度は幸成の方が出なかったのだ。
何か用だった?とLINEを送り、梨花子は仕事に行く支度をした。
昼休みになりスマホを見ると幸成からは週末に会いたいとLINEがきていて、
金曜日の夜に19時で……
お店の住所が添付されていて、了解と返事をして、午後からの仕事をこなした。
あっという間に週末が来て、梨花子は職場で着替えをして、スクーターをお店近くに停めて時間まで街ブラをしていた。
19時丁度にお店の前に行くと、幸成が店の前で待っていた。
梨花子を見つけると軽く手を上げて「よっ、お疲れ」と声をかけてくれた。
「お疲れ様」と梨花子も言って2人で居酒屋に入る。