欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
親友からのアドバイス
次の日の午後、梨花子は海に来ていた。
予定が何もなかった土曜日の梨花子は砂浜を歩きながらスマホから流れる音楽をワイヤレスイヤホンで聞いている。
比較的音楽はどのジャンルでも聴く梨花子だが今日はクラシックを聴いていた。
どうすればいいんだろう…仙道くんは本当に私の返事を待ってくれるのかな…
でもあんなモテる人が私なんて好きになるかな?
梨花子は大学の時に一度だけお付き合いをした事があるが半年で別れてしまい、それからは彼氏は出来ていない。
海岸を散歩しているとスマホにLINEが入ってきた。
「恵那ちゃんだ」
今日の夜、ご飯行かない?とのお誘いだったのだ。
お祭りで会えなかったから連絡をくれたに違いない。
すぐにOKの返事をすると18時に迎えに行くねと書いてあった。
自分の車を持っていない梨花子はいつも恵那ちゃんの車に乗せてもらいご飯を食べに行く。
梨花子は家に戻り夕食がいらない事を母親に告げて早々と支度を済ませて待つことにした。
恵那ちゃんが迎えに来ると
「これ、おばちゃんに」と家で作っているお野菜を貰うと、梨花子は母親を呼んで渡した。
「恵那ちゃん、いつもありがとうね」
「いえ、食べてくださーい」
梨花子が車に乗り込むと2人は出発した。
「恵那ちゃん、どこに食べに行く?」
「うーんそうだな、この間出来たしゃぶしゃぶのお店は行ったことある?」
「ない、そんなの出来たんだ〜、街中?」
「ううん、駐車場も広くて停めやすい場所だよ、そうだなぁ、梨花子の通勤の方じゃないからわからないかもね、いつもまっすぐ家に帰るんでしょ?」
「基本そうだね、あっ昨日は久しぶりに居酒屋に行ったけど」
「へぇ、職場の飲み会?」
「……違うの」
梨花子は思わず言ってしまったと思い車内ではそれ以上は話さなかった。
「ふーん」と恵那ちゃんも察してくれたみたいでそれからはお祭りの話を店に到着するまで話していた。
店に到着すると車も結構停められてあったが座る事が出来た。
恵那ちゃんに店の説明を聞きながら注文をしていく。
「食べ放題コースにする?」
「うん」
「梨花子じゃ元取れないかなぁ」
「大丈夫!」