欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
「甘えるってそんなのもわかんない、少しずつ教えてください」
梨花子は真っ赤な顔を上げて幸成を見た。
幸成は笑顔で少し冷たくなった梨花子の頬を親指で撫でたのだった。
「真っ赤になって可愛い(笑)」
「恥ずかしいもん」
そういうとまた幸成の胸に潜った。
寒いからカフェに向かうかと幸成が提案してくれて2人は立ち上がり敷地内のカフェに手を繋いで歩いていくのだった。
カフェに入る前に施設の見学をさせてもらった。
ここでは知的、発達障がいのある方や高齢者の方などを招いて交流する機会もあるらしい。
サッカーのホーム戦のボランティアへの参加に関わり、役に立っている実感を得てもらえるように色々交流の場が広がっている事に梨花子もただただ感心し、とても勉強になり、自分の市でも積極的に取り入れたいと思ったのだ。
そしてカフェで昼食を取り、モールの中に移動した。
「笹本は来たことあんの?」
「母親と来たことあるけどもう何を買ったか憶えてない…映画館にも1度……あっ…」
幸成は察したのか詳しく言わなくてもいいよと梨花子の頭を軽くポンポンとなでた。
「俺は初めてだからゆっくり一緒に歩いてよ」
「あっ、うん」
駄菓子屋を見つけると2人は籠にたくさん入れていく。
「大人買い楽しいな(笑)」
「本当に…遠足なんて少ししか買えなかったしね」
「これ、後でやろうぜ」
と穴の開いたラムネを見せる。
「音が出るやつだ(笑)子供の頃、怜士と吹いてて家でうるさいって言われた事がある~」
カフェで食事代を出してもらった梨花子はここは私が払うねと籠をレジに持っていった。
駄菓子屋を出て、しばらく歩くと宝石店があり、幸成は手を引っ張って入っていく。
「記念にお揃いのアクセを買おうぜ!」
「で、でも仕事中はつけれない…」
「構わないよ、俺と出かける時につけてくれれば、何がいい?ネックレス?指輪?」
「見てもいい?」
「もちろん(笑)」
「いらっしゃいませ~」と店員に声をかけられ、梨花子はペコッと頭を下げた。
ネックレスのコーナーをゆっくり見ていきショーケースを眺める。
幸成は店の奥の方のショーケースを見て歩いていた。
奥の方のショーケースは比較的値段が高いものが飾られていて、幸成はペアのアクセサリーを探していて、シンプルな細い金色のブレスレットを見つけると梨花子に提案してみることに…
後ろを向くとさっき見た場所から動いてなくて後ろからそっと覗き込んだ。