欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる

「えっ!これって」

「すずらんのネックレス欲しかったんだろ?」

「えーと…うん」と素直に頷いた。

「あ、ありがとう」

「うん、何ですずらんなんだ?」

「あのね、誕生花なの」

「誕生花?花言葉はわかるけど誕生石じゃなくて、誕生花なんてあるのか」

「そうなの、私の梨花子の名前に花が入ってるでしょ?母親が花の名前を本当は名付けたかったみたいでね、予定日が4月だったからさくらって付けようと思ってたんだって、でも遅れて私5月1日に産まれちゃって」

「1日オーバーしたんだな(笑)」

「そう、それで調べたら誕生花がすずらんだったけどすずらんとは付けれないから画数とか父が考えて花という漢字を使って梨花子になった事を聞いてからすずらんが好きになったの、でも合ってるの、大きな木の下とかに木陰にひっそりと咲くすずらんが…目立ちたいわけでもないし、ひっそりと生きていくって私みたいだなって…」

幸成はスマホで梨花子の誕生花のすずらんを調べていた。


「すずらんの花言葉は幸福の再来、あふれ出る美しさ、純粋、謙虚だってさ、まさしく笹本じゃん、びっくりだわ、なぁ、幸福の再来って俺かな?だったら嬉しい…」

「ふふっ、そうだといいね、また出会ったもんね、私を訪ねてくれてありがとう(笑)」

「誕生日はすずらんの花をプレゼントするよ」

「お花くれるの?嬉しい」

「家に植えよう(笑)」

「それもいい考えね」

梨花子が両手を合わせて喜んでいるとふっと視界が暗くなった。

幸成が長い手を伸ばして車の室内灯を消したのだ。

「ん?そろそろ帰る?」

梨花子が言うと幸成の長い手が梨花子を抱き締めた。

「軽いキスしてもいいか?」

暗くて見えないけど梨花子は真っ赤になっていた。

さっき目を瞑ってと言われた時にキスをされるのかと思ったがまさかのネックレスのプレゼントに喜んでいた所だ。

「え~と…うん…軽くね…」

そう言うとすぐに幸成の口唇が軽く触れた。

「ちゅっ……」

軽い音が車内に響く…

「大丈夫そ?怖くない?」

ちゃんと聞いてくれた事に梨花子は嬉しかった。

「…うん、恥ずかしい」

梨花子の頬を幸成は触れてきた。

「ふっ、熱い」

「電気消してくれてありがとう、キスも優しいね」

「大事にしたいからさ、慣れてきたら遠慮なくいかせてもらう(笑)」

「私…わかんないの」

「俺も楽しい恋愛だけじゃなかった、恋愛は楽しいって2人でこれから学んでたくさん遊ぼうな」

「うん」

「もっかい…ちゅっ、ちゅっ」とキスをすると胸に引き寄せて抱きしめてくれた。
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