欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
ウサギの島

幸成は週末には帰ってこれなくて次の週の土曜日に迎えに来てくれてデートをすることに…

「久しぶり」

「お仕事片付いた?」

「あぁ…ブレスレット付けてきた?」

「うん!」

梨花子は腕をまくって見せ、腕を近づけて2人は笑いあった。

「今日はさ、ウサギの島に行こうと思ってるけど、ウサギ平気?」

「わっ、行ってみたかったのー、動物は基本好きよ」

車とフェリーでウサギの島と呼ばれる無人島に渡るとすぐにウサギを見つけることができ、エサをあらかじめ購入済みだったので2人で与え、写真もたくさん撮ることが出来た。

「観光客もたくさんいるな」

「そうね、冬になるとね暖を取るためにうさぎ同士がひっつくんだって、うさ団子って言うらしいよ(笑)」

「へぇ、そろそろ見れるかな?」

「今日はどうだろ、まだ早いかな〜」

「人間と一緒じゃん、寒いと俺ひっつくぜ、こうやって」

幸成は梨花子の肩を軽く抱いた。

「…恥ずかしいよ」

「これくらいはいいだろ?カップルだぜ、嫌?」

「うっ…だ、大丈夫…ごめんね、いつも変な態度を取っちゃって、慣れないとね」

「別に無理にとは言わないけどさ、ひっついて生理的に無理なら合わないじゃん?嫌じゃないなら少しずつ歩み寄って欲しいからさ」

「歩み寄る…」

「うん、俺はさ笹本の事が好きだから色々二人でしたいことあるし…でも笹本はまだそんなに俺の事好きじゃなくね?」

梨花子は幸成を見た。

「私…」

梨花子は言葉が出なかった。

「まあ、とりあえずこの餌をあげちゃおうぜ、そして海でゆっくり話そう」

「わかった…」


しばらく2人はうさぎと戯れて海の方に歩いて行き、海岸で座れそうな場所を見つけて座るとロングコートを着ていた幸成は梨花子を包んだ。

「ありがとう」

「ん」

無言で海をしばらく見ていると梨花子が話を始めた。

「私ね…大学の時に彼氏が出来たの、お互い初めての彼氏彼女だったんだけど穏やかな人でお付き合いも順調だと思ってたんだけど半年くらい経った頃かな、その…初めてそういう行為をする機会が出来て…でも私が痛すぎて無理で出来なかったの…それでもゆっくりでいいよって優しく言ってくれてたんだけど、それから態度が変わり始めてデートはするけど私の事は求めてくれなくなったの…」

幸成は背中を優しくさすってくれた。
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