欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる

「じゃあ、ジャンルで検索しようか?何が食べたい?」

「うーん……えー、俺が決めていいのか?俺基本何でも食べれるけど、笹本は嫌いなものは?」

「私もないよ(笑)」

「じゃあ…寿司かな」

梨花子が検索してくれた。

「はい、出てきたよ、どこに行こっか、チェーン店でもいいよ」

「じゃあ1番近いとこ」

「うん、お腹減ったもんね、ナビにするね」

「サンキュ」

幸成は車を走らせるとチェーン店の寿司屋へ到着した。

「ちょっと時間ずれてるから入れそうだな」

「うん!」

二人でタッチパネルで次々と注文をしていきながら梨花子はお茶や小皿、醤油などをテーブルに並べていった。

「何かさ……」

「ん?」

「そういう気遣い好きかも…」

「何で?普通でしょ(笑)」

「俺、いつも食事の時って相手に聞いて決めてたけど、俺に聞いてきた女って笹本が初めてだわ、ちょっと嬉しかった」

「二人で決める事じゃないの?友達とはどう決めてるの?」

「うーん、友達がここ行かねって行くかな」

「仙道くんの意外な部分を見つけちゃったな(笑)俺の行きたい店に行くっていうタイプじゃないんだね」

「違うかな、何かでも笹本の気遣いが心地よかったかも」

「それなら良かった(笑)」

食べよっかとレーンに流れてきたお寿司を梨花子は取り、幸成の前に置いた。

「あ、ありがとう…何か照れる」

「ふふふっ、何のお寿司が好き?」

「エンガワとハマチ、あと貝類が好きかな」

「私も貝類全部好きよ、海鮮は好きね」

「食の好みは合うな」

梨花子は笑顔で頷いた。


食事を終えると梨花子と待ち合わせた海岸で降ろしてもらい2人は今日のデートを終えた。

「また連絡するな」

「うん、ありがとう」

梨花子が坂を上がるのを見届けると幸成は車を走らせた。

「ただいま」

梨花子が家に帰ると父親が食事をとっていた。

「おかえり」

「お母さんは?」

「風呂だ」

「じゃあ出たら私入る」

「梨花子」

「ん?」

「最近、週末に出かけてるがいい人でも出来たか?」

「うーん、そうね、また話す」

そう言うと梨花子は部屋に上がっていった。

まあ、そう思うよね、食事いらないとかになるとどうしても…

いつかは話さなきゃ…
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