欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる

白木さんはもしかして幸成の事が…

「私は真面目でつまらない女ですけど幸成の妻としてこれから支える覚悟はできてるんです、ご安心ください」

にっこりと白木に微笑んだ。

「……わかった」

白木さんはまたなと言って店を出ていくと幸成は追って店を出ていった。

「白木くんもいい人なんだよ、2人は大学時代からの親友で仲はいい」

マスターが心配して梨花子に伝えてくれた。

「はい、幸成の事を心配しているのはわかりました、多分…相手が私以外でも…ですよね?」

マスターは軽く頷いていた。

「幸成は基本ここには女性を連れてこない、わかるよね」

「はい」

「それでも1番の親友に君を紹介したかったんだろう」

「ありがとうございます」

「君は大人だね」

「もういい歳ですからね(笑)」

幸成が店に戻ってきて席に座った。

「梨花子、気を悪くした?」

「大丈夫よ、乾杯しましょ」

2人はグラスを合わせた。


しばらく呑んでラーメンを食べて2人はホテルに戻ってきた。

「ふう、お腹いっぱいだわ」

「美味かっただろ?」

「うん(笑)」


梨花子はメイクを落とし始めた。

「梨花子、風呂貯めようか?」

「お願いします」

幸成はラフなスウェットに着替え始める。

「俺は明日の朝にシャワーする」

「その方がいいよ、呑んでるからね」

「うん、ゆっくり浸かって、歯磨きしてくる」


梨花子がお風呂からあがると幸成はベッドに横になっていて、パックをしたまま眠っているようだ。

梨花子はゆっくり近づいてパックをゆっくり外していく。

パチっと目が開いた。

「あっ、ごめんね、パックを外そうと」

「俺、寝てたのか」

「うん」

幸成はゆっくり起き上がった。

「ふ〜」

「寝てもいいよ」

「梨花子はもう寝る?」

「もう少し起きてる、まだラーメンが(笑)」

「そっか…じゃあ俺も」

「眠いんでしょ?」

「もう大丈夫、一緒のベッドで寝たい」

「狭くない?」

「梨花子を抱きしめて寝たいんだよ」

「うーん、じゃあもうちょっと待てる?」

「うん」

梨花子もお風呂上がりのケアとストレッチをゆっくりと床ですますと幸成のベッドにゆっくりあがる。

ストレッチの間も幸成は座って首がカクカクとなっているのは梨花子も知っていた。

軽く幸成の肩を叩き幸成が顔をあげると梨花子の肩に頭を置いた。

「…梨花子…今日…ごめんな」

「何で謝るの?」

「白木があんな事言うとは思わなかった…喜んでくれると思った……」

「気にしてないよ、幸成の事が心配なのよ、だって春に地元に戻ってもう結婚をなんて誰でもびっくりするわよ」

梨花子は幸成の背中をさすった。
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