欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
お出かけ

今日はお酒は程々にすると言っていた幸成だが、白木さんが帰ってからは早いペースでショットグラスを空けていたのだ。

「大丈夫、大丈夫だよ幸成」

「梨花子…俺本当に梨花子の事好きだから」

「うん、信じるよ、寝よっか」

梨花子は幸成の頭を持ってベッドに寝かせる。

その隣に梨花子は横になった。

梨花子は幸成の手を繋ぎ幸成の寝息が聞こえ始めると梨花子も目を瞑った。


遅く寝ても7時までにはどうしても目が覚めてしまう梨花子は幸成よりも早く目覚めてしまった。

手を繋いでいたはずなのにいつの間にか幸成の腕に抱きしめられている。

う、動けない…

動くと幸成が起きちゃうんじゃ…

梨花子の頭の上には幸成の顎が乗せられているようだ。

下にズレてみようと少しモゾモゾしていると

「うーん」と幸成の声が聞こえる。

ゆっくりと幸成の腕の中からなんとか抜け出せた。

カーテンを半分開けて窓から東京の朝の空を見渡した。

不思議…こうして幸成と旅行に来てるのが凄く目まぐるしく関係が進んでいってる。

でも……やっぱり……幸成は東京に居るべきなんじゃないのかな。

昨日なんとなく梨花子は感じた。

田舎でやる事ってある?

幸成は人と接するのが好きだ。

中学の時から幸成の周りには友達や彼女がいつも居た。

私みたいに親友は恵那ちゃんだけ、後は浅い会社の同僚とたまにしか連絡をしない大学の友達、家に居るのが落ち着くインドア派の私とは合わないんじゃないかなと昨日のBARで思ったのだ。

東京の街を見ていると後ろからそっと抱きしめられた。

「おはよ、梨花子」

「あっ、おはよう、よく寝れた?」

「あぁ、でも俺梨花子を抱いてなかったかな?」

「すり抜けた(笑)」

「このやろ(笑)」

そう言うとぎゅーっと後ろから抱きしめてくれた。

シャワーしてくると幸成は離れ、梨花子も服を着替え、歯磨き、洗顔を済ませメイクをする。

今日はどこへ行くんだろ〜

幸成がシャワーから出てくる時には梨花子は身支度は終わっていた。

今日は白ニットに下はパンツスタイル

いつもの梨花子らしい格好だ。

スカートも嫌いじゃないが、温暖な気温の地方で育っている梨花子は東京の寒さは堪えると勝手に思っている。

お天気はしばらくいいみたいで比較的旅行の間は温かそうだ。

「梨花子、どこか行ってみたい所はあるか?」

パックをしていた幸成に聞かれた。

「あのね、海老名サービスエリアに行ってみたいの」

「ハハッ、東京じゃねーし」

「無理かな?行ったことある?」

「あるけど…ちょっと電話する」

幸成はどこかへ電話してすぐに切った。
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