欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
「いや、俺が寝たから梨花子は退屈で出かけたんだろ?」
梨花子は頷いた。
「せっかく東京に来てるから行ってみようと思ったの」
「まあ無事で良かった、梨花子のスーツケースが片付いてたから怒って帰ろうとしてるのかと…」
「明日帰るから整理したの…あのね喧嘩とかしたくないから先に言わせて」
「ん?喧嘩?」
梨花子は深呼吸をして話し始めた。
「幸成が起きた時に私がいなかったように、朝起きた時に幸成がいなくて不安になったのね、私は具体的に何をしてきたとか問い詰めるつもりは全くないの、どこに行ってくるだけでいいのよ、それだけで安心するから…私が何も言わずに出たのはその気持ちを理解してもらいたかったの、試すような事をしてごめんなさい」
梨花子は頭を下げて幸成に謝った。
「それは…俺もごめん、俺は思いついたら行動するから報告がいつも後回しになってしまうんだ」
「そういう事ならこれからそう思うようにする」
「いきなりお互いの事を知るにはまだ時間が足りないって事だな」
幸成はルームサービスを頼んで2人は食事をすることに…
「昨日の夜というか朝方かな…梨花子を抱いてから寝れなくて…煩悩について頭から離れなくてさ、東京に俺ん家と同じ宗派の寺があるんだよ、そこに相談をしに行ってきたんだ」
「元旦に行かなくても?忙しいでしょ」
「うん、始発で行ってさ、忙しそうで手伝う事になって(笑)」
「いきなりは迷惑すぎる(笑)」
梨花子は呆れていた。
「反省してる、結局は親父と婚約者と話せって、寺はいつでも受け入れてやると言われた、何でも自分だけで決めるなとも言われたよ」
「私にはなんの事かさっぱりわからないんだけど…幸成の頭の中だけで完結してないかな?」
「あ……そうだ、俺の頭の中で未来を想像してるな」
「そんなに焦る必要はあるの?私そんなスピードにはついていけない、のんびり田舎で育ってきた私なのよ…幸成がそんななら結婚も考え直すかもしれない」
「え、梨花子、嘘だろ」
「それほど幸成は勝手な行動をしてるってこと!もちろん幸成の事は好きよ、でも結婚てお互いに合わさなきゃいけないこともあると思うの」
「お互いに…」
「そう、誕生日パーティーあるなら言って欲しかった、それなりの服を持ってきたし、幸成のお金を簡単には使いたくないの、お金の価値観も違うと思うけどそれは幸成は最近はわかってくれてるでしょ?」
「ごめん…」
「幸成はまだ都会の生活をしてるのよ、それがダメって事じゃないの、話してって事なの…言い過ぎだとは思うけどもう私は言いたい事は言った」