欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
「えっ、この寿司って今握ったんですか?ご飯がほんのり温かい」

「そうなの、母がいつも握り寿司をしてくれるのよ、幸成はお寿司が好きなのは言っておいたの」

梨花子は幸成と隣同士で座った。

「もう握るのに慣れちゃって(笑)少し温かいご飯も美味しいでしょ、でもすぐに食べなきゃいけないから食べて食べて」

お母さんは笑っていた。

「山の人間なんで刺身なんて滅多に食卓にはでなくて子供の頃から街に出るとお寿司食べたいってよく言ってました、嬉しいです」

「今は坊さんも生ものは食ってもいいんだよな」

「修行の間は食べれませんが今は食べますね、昔は葬儀の終わった後も親族と食事をしていましたしね」

「田舎はそうだよなぁ」

「最近家族葬が増えて食事をする機会は減ってますね…いただきます!」
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