欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる

2人で頭を下げた。

次は梨花子にマイクが渡された。

「恵那ちゃん、大澤くん、本当にありがとう…幸成からのアプローチのスピードについていけないと思っていたけどその度に話し合ってくれて優しくしてくれて私も結婚という前向きな選択をする事ができました、幸成の行動力は本当に凄いです、せっかくの同窓会、私達ごときに時間を割いてくれて申し訳ないです、でも嬉しかった、ありがとう…」

2人はお礼を言った。

「さて、ここで二次会行くやつの人数とるぞー」

「写真撮りたい」と恵那が言うと梨花子らを中心にみんなで写真を撮った。

そして5年後は幸成が幹事なと聖司に言われ30歳の同窓会はお開きになったのだった。

梨花子は友達からお祝いを言われ、写真もたくさん撮った。

もちろん幸成の元カノや幸成の事を好きだった人は面白くないかもしれないけれど嬉しい感情が1番大きかった。


幸成は梨花子をマンションに送るとタクシーで聖司達の二次会に合流したのだった。


朝、梨花子が起きるとベッドに幸成はいなくて…

リビングのソファで寝ていた。

ふふっ、気を使ってくれたのね。


梨花子はつわりは酷くなくご飯の炊きたての匂いは少し気持ち悪いが主食はうどんが楽だったので幸成が夜は温かいうどんを作ってくれていた。

私も手伝うと言うのに仕事行ってるんだから無理しなくて大丈夫と言ってくれる。

俺はリモートで仕事できるからと…

東京に行く回数は凄く減った。

お盆休みには実家で過ごし、幸成はその間東京に行った。

胎動が感じられるようになり家ではいつもお腹を触ってくる幸成が梨花子には可愛くて愛おしかった。

こんなにも人って変わるんだと甘いパパになるような気がしていたのだ。

秋になると梨花子は産休に入った。

この頃恵那ちゃんと大澤くんがお付き合いを始めたと恵那ちゃんから報告が入り、幸成の新事業を手伝う為に地元に戻ってくるらしい。

恵那ちゃんはそのまま仕事を続けると言っていた。

恵那ちゃんも梨花子と同じように仕事という保険は欲しいタイプだった。


そして12月に入り、いつでも入院できる準備は整えた。

毎日大澤くんを呼び、事業の説明をしていて2人で遅くまで話している。

昼間は私と毎日お散歩、赤ちゃんが下に下がらず予定日より遅れそうと言われた。

「ゆっくりでいいから歩こう」

幸成が側にいてくれるのは凄く心強い。

歩いた後には足のマッサージと腰もさすってくれる。

幸成も大きくて難産だったとお義母さんから聞いていて、細い梨花子も大変だと思うと話してくれた。
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