嫌われ爺さんへの怨み節
若さとルックスが武器だった美奈子は、まるでバブル時代のような妄想に胸を膨らませていた。

しかし、何故か待てど暮らせど、いわゆる“三高”の王子である、見合い相手からの連絡がない。

社長が見合いの話を持ってきた時、学もその場で話を聞いていた。

しびれを切らした美奈子は、見合いの話は一体どうなっているのか、学に尋ねると、

「ああ。あれは断っておいたぞ」

まさかの発言に、思わず、

「はぁ!?」

と目をむいた。

「な⋯⋯なんで!?」

怒りのあまり、もはや声にならない美奈子に、学は、

「俺は、あの社長のことがどうも好きになれん。お前があいつの息子と結婚したら、俺はあいつと親戚になるだろうが!冗談じゃない!お前は、どんな不細工でも、うんと年上でも構わないから、地方公務員と結婚してこの家で俺と同居しろ。お前には俺を養う義務がある。サラリーマンは不安定だからダメだ!」
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