幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 ここまでしなくても良いのに……と思ったけれど、フェリクスは私の世話をすること自体に喜びを感じているようなので、そのまましてもらった。

「俺は湯を浴びてくる。アリーチェは眠ってて」

「うん」

 脱がされたネグリジェを再度着せてもらった時には、私はもう眠たくて堪らなくなっていた。

 それに……勇者として選ばれたフェリクスが何故、リース村に戻って来たかという謎についても、納得出来るような答えに辿りついたというスッキリとした感情もあった。

 小説の中での公式カップリングを意図せず変えてしまった、私のほんの出来心。

 この世界を作り上げた創作者からすれば、とんでもないことをしたと怒られてしまうかもしれないけれど、こんな未来が待って居るなんて、私だって思わなかった。

 けれど、過去に戻って『それをするといけないわよ』とあの時の私に警告するわけにもいかないのだから……フェリクスと結ばれるしか……ないのだわ。

 私はそう望んでいる。望んでいた……だから、きっとこれで良いのよ。

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