幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
「そうですね。私も彼女の立場になれば、同じことをしてしまうかもしれませんから……」

 好きな人の好きな人は、皆嫌いになってしまうだろう。二人の幸せを祈りたいと思いつつ、あの人さえ居なければ彼の隣に居るのは自分だったのにと、心の何処かでは考えてしまう。

 私だって幼馴染みとしてフェリクスに好かれつつも、いずれ彼の気持ちを奪ってしまうエリザベスのことを考えれば、嫌な気持ちになった。

 エリザベスだって、私のことを、良くは思えないだろう。

「年齢に似合わず、大人だね……君のそういうところも、フェリクスが惹かれた原因なのかな」

「まあ。褒めていただき、ありがとうございます」

 前世の年齢を合わせれば、アリーチェの中の人である私は、フェリクスやランベルトの親の年齢と同程度。それを思えばある程度は落ち着いていないと、おかしいのかもしれない。

「それも、パレードや儀式が終われば、晴れて自由の身だから……あと、少しの我慢だね」

「はい。ありがとうございます」

 ランベルトは優しい。精悍な顔立ちで冷たく見えるような容姿を持ってはいるけれど、中身は真面目で優しい性格なのだ。

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