幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 フェリクスはにやりと悪い笑みを見せ、私はそれを聞いて驚いた。

「え? そうなの?」

 小説の中ではフェリクスが記憶を失っていたけれど、いろいろと違ってしまい、この三人が記憶を失うことになったのかもしれない。

「魔族からの攻撃が不意打ちで、記憶を失うことになった。俺だけはアリーチェへのお土産を見に行ってて、逃れたんだよね……あ。渡す暇なくて渡せてないけど、村に帰ったら渡すよ。大量にありすぎるけど、ちゃんとアリーチェ用に選んだから」

「あっ……ありがとう」

 私は戸惑いながらも、お礼を言った。

 フェリクス……私へのお土産、旅をしていた街で買って来てくれたんだ。それで、あの精神攻撃を仕掛ける魔族の攻撃を一人避けていたというのも、なんだか納得が出来る。

 何もかも私という転生者(イレギュラー)で、物語は変わってしまっているものね。

「だから、生命の危機になれば、流石に必死になるんじゃないかと思って、試してみたんだよね」

「……え?」

 生命の危機?

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