幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 ようやく事態が落ち着いて、すべての悲劇が片付いただろうと思った。神殿の門に立つ獅子の顔を持つ神像が口を開き声を出したのは、その時のことだった。

『……天罰はこれだけではない。最後に、生け贄を捧げよ』

 そして、その場に居たほぼ全員の視線が、この事態を招いた原因である聖女エリザベスに向かった。

 神殿の前にはぽっかりとスポットライトのように白い丸い光が当たり、それこそが生け贄を捧げるための場所なのだと皆が理解した。

 最後にこの事態を引き起こしたエリザベスがその場所に行き、許しを乞うしかないだろう。

 可哀想なくらいにガタガタ震えていて怯えた表情のエリザベス、そして、彼女のほど近くに居た私の背中を、誰かがドンッと押した。



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