幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
27 初恋
気が付けば私は白い光の中に居て、身体がふわっと浮き上がった。
慌てて背後を振り向けば、私を押し出したのは国王陛下だった。娘を差し出すくらいなら、名も知らぬ私を犠牲にしようと思ったのかもしれない。
……待って。嘘でしょう。生け贄って、どうなってしまうの!?
そして、私は天へと上がって行くわけではなく、神殿に構えられた二つあるうちのひとつの神像に向かっていた。
これでは、逃げたくても逃げられない。どうしようもない。私だって、そんなことくらいわかっていたけれど、あまりにも突然のことで心の整理なんて何も出来ないままなのだ。
獅子の大きく開いた口中へ入る……そう思った時に、神像が頭の頂点から崩れた。
神像は粉々になり風に吹かれて、ゆっくりと崩れ落ちていく。
私を連れて行こうとしていた光は呆気なくなくなってしまい、地面へと落ちると思った覚悟した時、フェリクスに抱きかかえられていた。
「……フェリクス!」
フェリクスの顔は幼馴染みの私も、これまで見たことのないほどに怒りの感情を見せていた。
「アリーチェに手を出すなら、こんな国など滅亡させてやる」
彼の放つ覇気は尋常ではなく、誰も何も言えなかった。国王すらもその場にへたり込み、助けてもらった私だって息をのんでいた。
聖杯の聖水がこぼれてしまっただけでも、魔物の雨が降り、そんな時に頼りになるはずの勇者たちの記憶は消えてしまった。
慌てて背後を振り向けば、私を押し出したのは国王陛下だった。娘を差し出すくらいなら、名も知らぬ私を犠牲にしようと思ったのかもしれない。
……待って。嘘でしょう。生け贄って、どうなってしまうの!?
そして、私は天へと上がって行くわけではなく、神殿に構えられた二つあるうちのひとつの神像に向かっていた。
これでは、逃げたくても逃げられない。どうしようもない。私だって、そんなことくらいわかっていたけれど、あまりにも突然のことで心の整理なんて何も出来ないままなのだ。
獅子の大きく開いた口中へ入る……そう思った時に、神像が頭の頂点から崩れた。
神像は粉々になり風に吹かれて、ゆっくりと崩れ落ちていく。
私を連れて行こうとしていた光は呆気なくなくなってしまい、地面へと落ちると思った覚悟した時、フェリクスに抱きかかえられていた。
「……フェリクス!」
フェリクスの顔は幼馴染みの私も、これまで見たことのないほどに怒りの感情を見せていた。
「アリーチェに手を出すなら、こんな国など滅亡させてやる」
彼の放つ覇気は尋常ではなく、誰も何も言えなかった。国王すらもその場にへたり込み、助けてもらった私だって息をのんでいた。
聖杯の聖水がこぼれてしまっただけでも、魔物の雨が降り、そんな時に頼りになるはずの勇者たちの記憶は消えてしまった。