幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
「俺は、悪くないよ。面倒くさい勇者なんてものに選ばれて、ずーっと寸止めでようやく抱けると思っていたアリーチェと二年も離されていた分を、これから取り戻す。俺はアリーチェが初恋で、理想の女でド真ん中の好みなんだ。そんな人が幼かった俺を自分を好きになるように、幼い頃から誘導した方が悪くない?」

「悪くない? って……いや、別にそういうこと言ってないでしょ。帰って来たばかりで急ぎ過ぎって話。私の話聞いてる?」

 聞く耳なんて持たないことが知っているけど、こっちも言わないと気が済まない。私たちはあんまり相性は良くなかった。

「しかも、何故か成人になるまでって、ずっと我慢させられてたしさ。天然なところがあるから、あれが故意だったかどうだかはわからないけど。全部が全部、俺の思いが募るように仕向けていたアリーチェが悪い」

 フェリクスは歴代の勇者たちって、どういう人たちだったっけと思わず遠い目になってしまうような、自分勝手な理屈を捏ね始めた。

 この変な男は昔から、お姉ちゃんただ一人のことしか眼中にない。

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