幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~

14 準備

「わかったから、それ以上、何も言わなくて良いわ。フェリクス」

 私の前で誤解させないようにするために、わざわざ彼女を傷つける必要はない。ため息をついて私がそう言えば、エリザベスはムッとした表情になった。

「何なの、偉そうに。このおばさん!」

「おばさんじゃない。お前といくつも変わらない。謝れよ。エリザベス」

 冷たく返したフェリクスに、エリザベスは一歩後ずさりつつ言った。

「……私の方が、フェリクスに似合っているわ。年齢だって釣り合っているし。私の方が美人だもの!」

「は? エリザベス。お前、何様だ? 父親が国王陛下なだけじゃねえか……言って良いことと、悪いことがあるだろ?」

「……おいおい。凄むな。フェリクス。いい加減にしろよ。エリザベスも、いい加減にこいつのことを諦めろ。一回だって、相手にされたことないだろう」

「ランベルト……! だって!」

「あー……とりあえず、パレードと神殿の儀式について、おおまかな流れの説明だけさせてもらって良い? まず先に最重要な点だけど、一旦始まった神殿の儀式が滞りなく行われなければ、天罰がくだることになっていますので。その点は、全員重々に気を付けるように。それと……」

 ナザイレが騒ぐ二人を取りなすように勇者パーティとしてこれからしなければならないことを説明し出し、その間、エリザベスは私のことをずーっと睨み付けていた。

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