幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
「フェリクスの理想の存在が具現化していると言っていたが、なるほど、こういう女性が好きだったのかと思った。容姿も色気があり美しいし、落ち着いていて、安心出来る女性だ」

「そんな……言い過ぎですわ。幼馴染みだったので、美化をし過ぎているんです」

 ナザイレに手放しで褒められて、私はなんだか恥ずかしくなった。落ち着いて見えるのは、二度目の人生だからという理由もある。

 私はアリーチェ・ルブランの年齢と足して、前世の年齢を合わせれば、とても若いとは言えないのだから。

「おい。ナザイレ。アリーチェに近付くなよ」

「は? 触れてもいないし、少し話することも許されないのか。ああ……大変ですね。アリーチェ。当分の間は、我慢するしかなさそうですが」

 剣呑な声をフェリクスの威嚇にナザイレが呆れた顔で肩を竦めると、国王が世界を救ってくれた勇者パーティたちに労いの言葉をかけ始めたので、私たちは黙って彼の方向へ視線を向けた。


◇◆◇


「……アリーチェ。なんだか、さっきから様子が変だね?」

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