幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
16 夏の日
「ああ。そうだったのか。それは、言いにくいよな……ナザイレも気を利かせてくれて、ありがとう」
ここでフェリクスに毒が入っていると知られてしまえば、大騒ぎになってしまう。解決してくれたナザイレに感謝の意を込めて小さく頷けば、彼は複雑そうな表情で頷いた。
「あの……?」
ナザイレの表情の意味がわからず、私は戸惑ってしまった。
「いや、すまない。君がフェリクスが旅の間、会いたい会いたいと呪文のように繰り返していた村の幼馴染みなのかと思うと、なんだか妙な気持ちになって」
「あの……そうなんですか?」
リース村から旅立った勇者フェリクスは様々な出来事が立て続けに起こる冒険の中で、聖女エリザベスと惹かれ合い、やがて村の幼馴染みジーノを忘れてしまうはずだ。私はそんなジーノの身代わりになった。
けれど、ナザイレはそうではなかったと言う。
フェリクスの私への執着は、執着のあまりの強さに、怖くなってしまうほどだ。どこで何が間違えばこうなってしまうのか、未だにわからない。
フェリクスはどうして、私を忘れなかったのだろう……。
ここでフェリクスに毒が入っていると知られてしまえば、大騒ぎになってしまう。解決してくれたナザイレに感謝の意を込めて小さく頷けば、彼は複雑そうな表情で頷いた。
「あの……?」
ナザイレの表情の意味がわからず、私は戸惑ってしまった。
「いや、すまない。君がフェリクスが旅の間、会いたい会いたいと呪文のように繰り返していた村の幼馴染みなのかと思うと、なんだか妙な気持ちになって」
「あの……そうなんですか?」
リース村から旅立った勇者フェリクスは様々な出来事が立て続けに起こる冒険の中で、聖女エリザベスと惹かれ合い、やがて村の幼馴染みジーノを忘れてしまうはずだ。私はそんなジーノの身代わりになった。
けれど、ナザイレはそうではなかったと言う。
フェリクスの私への執着は、執着のあまりの強さに、怖くなってしまうほどだ。どこで何が間違えばこうなってしまうのか、未だにわからない。
フェリクスはどうして、私を忘れなかったのだろう……。