塩対応だった旦那様が記憶喪失になったら、執着溺愛して離してくれなくなりました
まるで植物園のように立派なつくりだが、これが個人宅の庭だというのだから驚きだ。実家の男爵家の庭でも花は育てていたが、どちらかというと家庭菜園としての役割が強かったのだ。
「とても綺麗ですね。薔薇の香りも、うっとりするほどいい匂い……」
ラシェルは思わず、香りを胸いっぱいに吸い込んだ。それを見て、レナルドは小さく笑いながらラシェルの髪に手を伸ばした。
「そんなラシェルを見ている俺のほうがうっとりしてしまうな。薔薇の花びらみたいな唇に、ついキスしたくなってしまう」
髪を撫でた手が頬を滑り、親指が唇を掠める。そんな些細な触れあいだけでも肩をぴくんと弾ませてしまい、レナルドの手がなだめるようにラシェルの背中をそっと撫でた。そのまま彼の腕の中に囲われることになり、ラシェルの鼓動はどんどん速くなっていく。
「レナルド、さ……」
言いかけた唇は、レナルドのもので塞がれた。昨晩のように深いキスではなく、ただ唇を触れあわせているだけだが、顔だけでなく全身が熱くなっていくのが分かる。
優しく触れていた唇が離れていくのを感じて目を開ければ、すぐそばにレナルドの顔があった。至近距離で目が合ったことに動揺して、ラシェルは慌ててぎゅっと強く目を閉じた。
「あぁ、もっとしたい?」
「ん……っ、ちが、……」
目を閉じたのは彼の視線から逃れるためで、キスの続きをねだったわけではないのだが、再び重ねられた唇のせいで言葉は消えてしまう。
何度か啄むように触れたあと、口づけは次第に深まっていく。
「とても綺麗ですね。薔薇の香りも、うっとりするほどいい匂い……」
ラシェルは思わず、香りを胸いっぱいに吸い込んだ。それを見て、レナルドは小さく笑いながらラシェルの髪に手を伸ばした。
「そんなラシェルを見ている俺のほうがうっとりしてしまうな。薔薇の花びらみたいな唇に、ついキスしたくなってしまう」
髪を撫でた手が頬を滑り、親指が唇を掠める。そんな些細な触れあいだけでも肩をぴくんと弾ませてしまい、レナルドの手がなだめるようにラシェルの背中をそっと撫でた。そのまま彼の腕の中に囲われることになり、ラシェルの鼓動はどんどん速くなっていく。
「レナルド、さ……」
言いかけた唇は、レナルドのもので塞がれた。昨晩のように深いキスではなく、ただ唇を触れあわせているだけだが、顔だけでなく全身が熱くなっていくのが分かる。
優しく触れていた唇が離れていくのを感じて目を開ければ、すぐそばにレナルドの顔があった。至近距離で目が合ったことに動揺して、ラシェルは慌ててぎゅっと強く目を閉じた。
「あぁ、もっとしたい?」
「ん……っ、ちが、……」
目を閉じたのは彼の視線から逃れるためで、キスの続きをねだったわけではないのだが、再び重ねられた唇のせいで言葉は消えてしまう。
何度か啄むように触れたあと、口づけは次第に深まっていく。