塩対応だった旦那様が記憶喪失になったら、執着溺愛して離してくれなくなりました
レナルドはしっかりとラシェルを抱きしめたまま、にこやかにそう宣言した。遠回しに見舞いの品も不要であり、もう帰ってほしいと言われたことは伝わったのだろう。彼女たちは不満そうな顔をしながら、なおも食い下がろうとする。
「お……お元気そうで安心しました。そうだわ! わたくし、レナルド様が突然ご結婚されたと聞いて、とっても驚きましたの。もしよろしければ、レナルド様が奥様のどこに惹かれたのか、お聞きしたいわ」
「わたくしも知りたいわ。身分を超えて結ばれたお二人の馴れ初めを、ぜひ教えていただきたいです」
「派閥に影響を与えないために、あえて下位貴族のご令嬢をお迎えになったという話も聞きますものね」
次々にそんなことを言う令嬢たちに、レナルドは笑顔を浮かべたまま首を横に振った。
「申し訳ありません。結婚してからずっと忙しくしておりまして、久しぶりに手に入れた休暇なのです。そんな大切な時間は、全て妻と過ごすために使いたい。色々と噂されているのは知っていますが、俺は妻を心から愛しています。実は昨晩もつい遅くまで彼女と甘い時間を過ごしてしまい……。そのせいでうっかり寝坊してしまったのですよ」
そう言ってレナルドは、ラシェルを抱きしめる腕に力を込めると、こめかみのあたりに口づけた。人前でこんなにも親密な様子を見せることや、行為を匂わせるようなことを言われるのも恥ずかしい。だがこれは彼女たちに夫婦仲が良好であることを印象づけるためでもある。それに行為はしていないが、寝る前に何度もキスはした。
甘く濃厚なキスの数々を思い出してしまったラシェルの身体は、一気に熱を持つ。それに気づいたレナルドは、頬が真っ赤だとつぶやいて嬉しそうに笑った。
「お……お元気そうで安心しました。そうだわ! わたくし、レナルド様が突然ご結婚されたと聞いて、とっても驚きましたの。もしよろしければ、レナルド様が奥様のどこに惹かれたのか、お聞きしたいわ」
「わたくしも知りたいわ。身分を超えて結ばれたお二人の馴れ初めを、ぜひ教えていただきたいです」
「派閥に影響を与えないために、あえて下位貴族のご令嬢をお迎えになったという話も聞きますものね」
次々にそんなことを言う令嬢たちに、レナルドは笑顔を浮かべたまま首を横に振った。
「申し訳ありません。結婚してからずっと忙しくしておりまして、久しぶりに手に入れた休暇なのです。そんな大切な時間は、全て妻と過ごすために使いたい。色々と噂されているのは知っていますが、俺は妻を心から愛しています。実は昨晩もつい遅くまで彼女と甘い時間を過ごしてしまい……。そのせいでうっかり寝坊してしまったのですよ」
そう言ってレナルドは、ラシェルを抱きしめる腕に力を込めると、こめかみのあたりに口づけた。人前でこんなにも親密な様子を見せることや、行為を匂わせるようなことを言われるのも恥ずかしい。だがこれは彼女たちに夫婦仲が良好であることを印象づけるためでもある。それに行為はしていないが、寝る前に何度もキスはした。
甘く濃厚なキスの数々を思い出してしまったラシェルの身体は、一気に熱を持つ。それに気づいたレナルドは、頬が真っ赤だとつぶやいて嬉しそうに笑った。