夜の月
----ふと、遠くの意識の中で複数の声が聞こえてきた。
「---ほんとによく寝るねえその子。」
「---屋上でもずっと寝てましたもんね。」
「---夜寝てるんかねえ?」
----「....んっ、」
「起きたか」
と、何故か近くから声が聞こえてきた。
うっすら目を開けると目の前にあの男の顔があった。
「っ、!え、?」
な、なななんで?何で私この男に抱かれてるんだ?
そう、私の今の体勢は男の足に乗って横向きで座らされていた。
え?さっきまでベッドにいたよね?なんでここに、?
「どうした」
「...なんで、こんな状態に、?」
すると、
「連れてきた」
い、意味がわからない!!!どゆこと!?
一気に目が覚めた。
「ほら、翡翠主語がないからこの子困ってますよ。」
と、どこからが声が聞こえてきて、
今私がいるソファの斜め左横に目を向けた。
「っ!?」
だ、だれ
突然知らない人をみたせいが不安になり、思わず目の前の男の胸元あたりの服を、ギュッと握った。
「大丈夫だ」
それを感じとったのか男が安心させるように、私の頭を撫でた。
「わ〜、ひーくんの貴重な瞬間だねえ!」
「こりゃ明日は大嵐だな!」
と何故かニコニコした2人がいた。いや、ニコニコよりニヤニヤに近いが。
「チッ」
と舌打ちをして頭から温もりが離れていき、なんだか寂しい気持ちになった。
「とりあえず、自己紹介をしましょうか?」
「そうだねえ!」
「え知らないの??」
と勝手に話が進められていく中、私はただボーっと喋っている3人を見ていた。