優しい雨が降る夜は
夕食は館内の洋食レストランに行くことにした。

斜めにデザインされた高い天井と、壁一面のガラス窓。

月の光が射し込む中、キャンドルの灯りが揺れて、美月の横顔を美しく彩る。

「遅くなったけど。美月、25歳の誕生日おめでとう」

デザートにバースデーケーキが運ばれてくると、優吾はピンクのバラの花束を差し出した。

「えっ、ありがとう! 嬉しい。お花をもらうなんて、初めてなの」

花束を胸に抱えた美月は更に綺麗で、優吾は改めて美月に恋をした。
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