好きです、先輩。別れてください
バチャンと海に飛び込んで、海の中で仁那を探す。
目が合った仁那と笑い合って、2人で潜る。
2人とも人並みに泳げるから、こういうとき一緒に楽しめて嬉しい。
日光が揺らめく海の中で変わり鬼をしたり、砂浜で貝殻を探したり。
疲れてきたお昼時、ご飯を食べに海の家やお店が集まる方へ。
仁那はフランクフルト、私は唐揚げを買いに。買ったら集合ねって決めて別行動。
唐揚げ買えたけど、仁那もう買えてるかな───
「ねえねえお姉さん。俺らとあっちでバレーやんない?」
「えっ……」
「あっ、かわい〜。あたりじゃん」
「や、あの…。私、友だちと来てるので……」
男の人の3人組。柄物の羽織ものを着ていて、いかにも遊び慣れてそうな感じだ。
そのうちの1人がじりじりと寄ってくる。
「その友だちも一緒にさぁ。どう?」
「やめて、ください……」
「震えちゃってかわいーね」
肩を組もうと近づいてくる。
嫌だ、怖い───!