竜の国




怯えから驚愕へと

表情が変わった。



あたしの顔には。



たぶん笑顔。



「あたしユウミっていうの。

君は?」



これでもかというくらい

目を見開く少年がおかしくて

クスクス笑ってしまった。



「友達になってほしいんだけど。」



再び顔を俯かせてしまった少年が

小さく言う。



「・・からかうのはやめてくれ。

俺は混血なんだ。」




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