竜の国




なんの感情も

こもっていない声。



全てを諦めたような。



悲しいくらいに

大人びていて。



「あたしだって混血だよ?」



「お前は“黒銀の者”だ!!

俺たちとは違う!!」



一変して声を荒げる少年を

腕のなかに閉じ込めた。



「なっっ!!」



「みんな同じだよ。

何色だろうとおんなじ人間。」




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