記憶の欠片
 しばらくはしゃいでいた私たちも、夜の帳が下りるにつれて徐々に静かになり、テントに戻った。

 外では自然の音が穏やかに響いている。

 虫たちが規則正しく鳴き、風に揺れる木の葉っぱがささやくような音を立てる。

 遠くからは、穏やかな波の音が砂浜に打ち寄せるたびに、柔らかく響いてくる。

 テントの中では、みんなで談笑を続けていた。

 キャンプの楽しかった思い出や、今日見た景色の話、くだらない冗談で笑いあったりしていたけれど、やがて眠気が重くのしかかってくる。

 誰かがあくびをすると、それにつられて私もまぶたを閉じた。

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