記憶の欠片

三本の薔薇

「……話があるんだ」


 そう言うと、献くんは私の腕を掴んだ。

 強すぎない、でも迷いのない力。


「え、ちょ——」


 周りのざわめきも、まだ残る歓声も、そのままに。

 私は半ば引きずられるようにして、会場の外へ連れ出される。

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